フランスルノーは、日産自動車が株主総会で諮る経営改革の議案について、棄権の意向を明らかにした。

日産の西川社長は、「遺憾の意」を示した。リネージュM RMT

日産は、社外取締役などが取締役の報酬や人事などを決める「指名委員会等設置会社」に移行するための議案を6月の株主総会に諮るが、ルノーのスナール会長が、この議案への投票を棄権する意向を、日産の西川社長に書簡で伝えたという。

西川社長は、「遺憾の意」を示す声明を発表した。

西川社長は「指名委員会等設置会社への仕組みへの移行、これは絶対条件。ここは譲れないというか、絶対やらなくちゃいけないので」と述べた。

日産株式の43%を握る筆頭株主のルノーが賛同しなければ、議案が否決される可能性もあり、両社の溝は深まっている。